スポーツ人類学とは、一言で言えば、スポーツという現象を文化人類学の方法論から紐解く研究領域となります。ところで、この場合に用いられる「スポーツ」という言葉には、一般的に我々がイメージする「グローバル国際スポーツ(オリンピックなど国際大会で行われるようなスポーツ)」だけではなく、たとえば、地域の歴史や文化と密接に結び付いた「民族スポーツ」や、それらスポーツを実践する主体である「身体」、また、それを意味の世界で支える「健康観」、身体や心を癒す「養生」、そして日本文化としての側面も持つ「武道」や、文化表現としての「舞踊」なども含まれています。このように、一元化された価値の下に存在する国際スポーツ、また、世界中に固有の文化として存在する民族スポーツ、そして、それらを支え、育む健康観や養生、そして武道、舞踊など、スポーツ人類学では、スポーツと身体文化に関する総合的な研究を行う研究領域です。ご興味お持ちの方は、是非、本領域事務局までご連絡ください。
スポーツ人類学専門領域代表 真田 久